和歌ブログ [Japanese Waka]

国文系大学院生がひたすら和歌への愛を語る記録

2015-09-22から1日間の記事一覧

嘆きの和歌 いい事なんて、何ひとつなかった ― 待つことのあるとや人の思ふらん心にもあらでながらふる身を

としごろ沈みゐてよろづを思ひ嘆きてはべりけるころ 待つことのあるとや人の思ふらん心にもあらでながらふる身を (後拾遺集・雑三・藤原兼綱/男性・983) 現代語訳 長年落ちぶれて全てを思い嘆いておりましたころ(これほど絶望に満ちた人生を送っている私…