和歌ブログ [Japanese Waka]

国文系大学院生がひたすら和歌への愛を語る記録

2016-02-04から1日間の記事一覧

春の和歌 冬来たりなば、春遠からじ ― 花をのみ待つらん人に山里の雪間の草の春を見せばや

若草花をのみ待つらん人に山里の雪間の草の春を見せばや (壬二集・六百番歌合・藤原家隆・304・12世紀) 現代語訳 若草(を詠んだ歌)(まだ花が咲かない春が来ないと)待っているだろう人に、山里に積った雪のあいだにわずかに芽吹いた若草にも春は来てい…