和歌ブログ [Japanese Waka]

国文系大学院生がひたすら和歌への愛を語る記録

2016-04-05から1日間の記事一覧

桜の和歌 花の上にやさしい雨がよりそう朝 ― ひらけそふ木ずゑの花に露みえて音せぬ雨のそそく朝あけ

春のあしたといふ事をひらけそふ木ずゑの花に露みえて音せぬ雨のそそく朝あけ (風雅集・春歌・進子内親王/女性・198) 現代語訳 次々と開いて数が増えてゆく梢の桜に(ちいさな)露が見えて(いると思ったら、そうではなくて)音もたてない(やわらかな)…