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和歌ブログ [Japanese Waka]

国文系大学院生がひたすら和歌への愛を語る記録

秋の和歌 秋の色の、面影だけでも残るでしょうか - 心とめて草木の色もながめおかん面かげにだに秋や残ると

暮秋十首歌たてまつりし時 心とめて草木の色もながめおかん面かげにだに秋や残ると (玉葉集・秋・京極為兼/男性・832・14世紀) 現代語訳 暮秋の十首歌を献上した時(に詠んだ歌) (木々は紅葉に黄葉に、野の草は色とりどりに秋を盛りと咲いている。この景…

秋の和歌 花だけが咲く秋の庭 ― あるじなき庭の千草の花盛りいかばかりかは秋は悲しき

あるじなき庭の千草の花盛りいかばかりかは秋は悲しき (現存和歌六帖・秋のはな・前大納言基良・447) 現代語訳 (家の)主がいなくなったこの庭の千草の花も(秋を迎えて今を)盛り(と咲き乱れている)。ああ、どれほど秋は悲しいことか。 内容解説 秋の…

秋の和歌 露に濡れても ― 秋萩の咲き散る野辺の夕露に濡れつつ来ませ夜はふけぬとも

秋萩の咲き散る野辺の夕露に濡れつつ来ませ夜はふけぬとも (万葉集・秋相聞・寄露・よみ人しらず・2252) 現代語訳 秋萩の咲き散る野辺の、(花や葉に置く)夕露に濡れながら私の家まで来てください。夜はふけて(暗くなって)しまったとしても。 内容解説 恋歌…