和歌ブログ [Japanese Waka]

国文系大学院生がひたすら和歌への愛を語る記録

2015-12-30から1日間の記事一覧

冬の和歌 薄氷と泡 ― 消えかへり岩間にまよふ水の泡のしばし宿借るうす氷かな

消えかへり岩間にまよふ水の泡のしばし宿借るうす氷かな(新古今集・冬歌・題しらず・藤原良経・632・12世紀) 現代語訳 (川の流れに渦巻いて)生まれては消え、消えては生まれ、岩のあいだを行き迷う水の泡が、わずかひとときとどまる(氷さえもかすかに薄…